第9回大会

日時:2014年7月5日(土)/7月6日(日)
場所:東京大学駒場キャンパス

参加費:5日は無料(会員優先。満席の場合は入場をお断りすることがあります)。6日は非会員のみ1000円。
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7月5日(土) 東京大学駒場キャンパス18号館ホール

13:00-15:00
シンポジウム:接触の表象文化論――直接性の表象とモダニティ
パネリスト:
・透過性と身体――医学史から見る〈接触〉の問題/田中祐理子(京都大学)
・接触から震動へ――〈響き〉としての内面性の誕生/吉田寛(立命館大学)
・ヴァルター・ベンヤミンにおける二つの触覚とアナクロニスティックな時間の創設/高村峰生(神戸女学院大学)
・痕跡・距離・忠実性――聴覚メディア史における〈触れること〉の地位をめぐって/福田貴成(中部大学)
司会:
橋本一径(早稲田大学)

16:00-18:00
Live & アーティスト・トーク
SEIGEN ONO Plus 2014 featuring NAO TAKEUCHI and JYOJI SAWADA

18:30-
学会賞授与式ならびに懇親会(会員のみ)

7月6日(日) 研究発表(駒場キャンパス18号館4Fコラボレーションルーム1~3+同1Fメディアラボ2)

午前(10:00-12:00)
パネル1:鳥をめぐる想像力、周縁への感度(コラボレーションルーム1)
・絶望の淵の「希望」と「暴力」――目取真俊『虹の鳥』考/崎濱紗奈(東京大学)
・「父」なるものの受容、そして転換――大江健三郎作品における「鳥」の表象に注目して/菊間晴子(東京大学)
・(音)風景を与える――鳥を書き分けるブランショ/高山花子(東京大学)
【コメンテーター/司会】田中純(東京大学)

パネル2:シュルレアリスムのあるところ――運動の境界線をめぐって(コラボレーションルーム2)
・チェコスロヴァキア・シュルレアリスムにおける日常表象の政治性/河上春香(大阪市立大学)
・マン・レイ《天文台の時刻に――恋人たち》に関する一考察――シュルレアリスムとモードにおける唇のイメージ/小山祐美子(一橋大学)
・フィギュラシオン・ナラティヴはシュルレアリスムとどのように接しているのか/中田健太郎(日本大学)
【コメンテーター】木水千里(成城大学)
【司会】海老根剛(大阪市立大学)

パネル3:見えるものと見えないもの――視覚経験の臨界(コラボレーションルーム3)
・暴力、フレーム、見えないもの――オーソン・ウェルズの『黒い罠』(1958)/川崎佳哉(早稲田大学)
・マンガにおける絵と言葉――諸星大二郎『感情のある風景』と可視性の条件/三輪健太朗(学習院大学)
・石原表におけるゲシュタルトの安定性/不安定性/馬場靖人(早稲田大学)
【コメンテーター/司会】松谷容作(神戸大学)

13:00-13:45 総会(会員のみ)(コラボレーションルーム1)

午後1(14:00-16:00)
パネル4:「芸術家」の表象(コラボレーションルーム1)
・「神のごとき」芸術家――ヴァザーリによるミケランジェロの記念をめぐって/古川萌(京都大学)
・「子ども」のような芸術家――ジョルジュ・バタイユにおけるカフカと至高性/井岡詩子(京都大学)
・「無心」の藝術家――柳宗悦と民画/古舘遼(東京大学)
【コメンテーター】柳澤田実(関西学院大学)
【司会】杉山博昭(早稲田大学)

パネル5:メディアと(しての)音声――20世紀諸芸術におけるその実践(コラボレーションルーム2)
・アンリ・メショニックにおける演劇性の概念――新たなる声としての「オラリテ」を翻訳するために/森田俊吾(東京大学)
・目と耳のあいだ――ベルナール・ハイツィックにおける応答としての声/熊木淳(早稲田大学)
・外部の声――レトリスム映画における音声の役割について/門間広明(早稲田大学)
【コメンテーター】鈴木雅雄(早稲田大学)
【司会】星埜守之(東京大学)

パネル6:知/性、そこは最新のフロンティア――人工知能とジェンダーの表象(コラボレーションルーム3)
・電子の時代のピュグマリオン――ポストヒューマン技術のジェンダー化をめぐる文化的想像力/小澤京子(首都大学東京)
・人工知能にジェンダーは必要か――ソーシャルロボットとしてのAIと被行為者性の観点から/西條玲奈
・挑発的なサイボーグであるために――「もはや誰も人間ではない」世界に生きるためのポリティクス/飯田麻結(東京大学)
【コメンテーター】大橋完太郎(神戸女学院大学)
【司会】北村紗衣(武蔵大学)

午後2(16:30-18:30)
パネル7:Le temps différé――デリダ歿後10年(コラボレーションルーム1)
・痕跡と切迫――デリダの差延論と決定の思考/吉松覚(京都大学)
・力の差異としての歴史の構想――デリダのハイデガー、ニーチェ読解から/島田貴史(東京大学)
・『資本論』の亡霊たち――ジャック・デリダと柄谷行人のマルクス読解をめぐって/唐橋聡(東京大学)
【コメンテーター】宮﨑裕助(新潟大学)
【司会】吉松覚

パネル8:匣のなかの科学者と少女――京極夏彦『魍魎の匣』による科学文化論の試み(コラボレーションルーム2)
・京極夏彦『魍魎の匣』を開く/奥村大介(慶応義塾大学)
・京極夏彦『魍魎の匣』で描かれる科学者の哀しさ――『ルー=ガルー2』との比較から/西貝怜(白百合女子大学)
・京極夏彦『魍魎の匣』における「少女」表象――人形と匣をめぐる欲望の関係性/鈴木真吾(学習院大学)
【コメンテーター】西原志保
【司会】金森修(東京大学)

バイリンガル・パネル:Melancholy Ethics – Ecocriticism and the Moving Image in a Planetary Age(コラボレーションルーム3)
Moving Images as an Environmental Issue in Kurosawa Kiyoshi's Cinema / Suzanne BETH (University of Montreal)
Doubts, Denial and Recognition: A Cavellian and Oreskian Approach to Films on 311 / Élise DOMENACH (Ecole Normale Supérieure Lyon / University of Tokyo)
After Species Being: Gender, Sexuality, and the Critique of Industrialization / Diane Wei LEWIS (Washington University in St. Louis)
Chair: Christophe THOUNY (University of Tokyo)
Discussant: Yoshiaki SATO

企画パネル(16:30-18:00):杉山博昭『ルネサンスの聖史劇』を読む(メディアラボ2)
・杉山博昭(早稲田大学)
・松原知生(西南学院大学)
・森元庸介(東京外国語大学)
【司会】黒岩卓(東北大学)