7月6日(日)16:30-18:00
駒場キャンパス18号館1Fメディアラボ2

企画パネル(16:30-18:00):杉山博昭『ルネサンスの聖史劇』を読む(メディアラボ2)
・杉山博昭(早稲田大学)
・松原知生(西南学院大学)
・森元庸介(東京外国語大学)
【司会】黒岩卓(東北大学)

第5回表象文化論学会賞の奨励賞を受賞した杉山博昭『ルネサンスの聖史劇』(中央公論社)をめぐり、松原知生、森元庸介、黒岩卓(司会)の各氏を迎えて、著者と共に議論を繰り広げる。演劇史や美術史の交錯するきわめて重要な主題でありながら、日本においてはこれまで本格的な研究の不足していたルネサンス期の聖史劇に、真正面から取り組んだ本書をめぐって、中近世イタリアの宗教画を専門とする松原氏は美術史の立場から、また16~17世紀キリスト教の決疑論と世俗的演劇の関係を考察の対象としてきた森元氏は主に思想史的な立場から、それぞれの読解を披露していただく。中世フランス演劇を専門とする黒岩氏にも、司会の立場を超えて議論に参加していただくことで、さらなる重層的な読みが提示されることが期待される。