学会誌『表象』

特集:配信の政治──ライヴとライフのメディア
表象文化論学会=発行 月曜社=発売
本体価格:2,000円 ISBN978-4-86503-113-3
2021年5月20日発行

◆巻頭言◆「謎としての誠実さ(l’honnêteté)をめぐって」田中純

◆特集◆「配信の政治──ライヴとライフのメディア」
緒言 木下千花
座談会|「オンライン演劇は可能か 実践と理論から考えてみる」
岩城京子+須藤崇規+長島確+横山義志
「テレビという事実」スタンリー・カヴェル|堀潤之訳
「ウイルスに学ぶ──自宅という柔らかい監獄からの脱出」ポール・B・プレシアド|岸茉利訳

◆投稿論文◆
「現在性ははたして恩寵なのか──マイケル・フリード「芸術と客体性」のエピグラフをめぐる考察」入江哲朗
「宇宙開発時代のメディアアート──ソヴィエト連邦のキネチズム」河村彩
「ランシエールの政治的テクスト読解の諸相──フロベール論に基づいて」鈴木亘
「ラインハルト・コゼレックの政治的イコノロジー──記念碑・イメージ・歴史」二宮望
「風景から光景へ──『君の名は。』における仮想のレンズと半透明性」渡部宏樹

◆書評+ブックガイド◆
「バタイユの芸術論を新たなパースペクティブで考察する──井岡詩子『ジョルジュ・バタイユにおける芸術と「幼年期」』書評」酒井健
「ドレスを脱ぐこと/純粋さへの還元──横田祐美子『脱ぎ去りの思考──バタイユにおける思考のエロティシズム』書評」郷原佳以
「はじめに音楽、次に言葉」?──岡本佳子『神秘劇をオペラ座へ──バルトークとバラージュの共同作品としての《青ひげ公の城》』書評」白井史人
「描く手/描かれる手を読む思考──宮本裕子『フライシャー兄弟の映像的志向──混淆するアニメーションとその空間』書評」細馬宏通
「超越の不在と弁証法──松田智裕『弁証法、戦争、解読──前期デリダ思想の展開史』書評」長坂真澄
「小津映画の美学的な起源をハリウッド映画に探る──滝浪佑紀『小津安二郎──サイレント映画の美学』書評」長谷正人
「古き良きボストンに乾杯!──入江哲朗『火星の旅人──パーシヴァル・ローエルと世紀転換期アメリカ思想史』書評」巽孝之
「色盲者の幽霊船を漕ぎ出す──馬場靖人『〈色盲〉と近代──十九世紀における色彩秩序の再編成』書評」石谷治寛