学会誌『表象』

特集:アポカリプスの表象/表象のアポカリプス
表象文化論学会=発行 月曜社=発売
本体価格:2,000円 ISBN978-4-86503-097-6
2020年4月25日発行

◆巻頭言◆「人文学のあらたな自由へ向けて」田中純

◆特集◆「アポカリプスの表象/表象のアポカリプス」
緒言 岡田温司
共同討議「アポカリプスの表象/表象のアポカリプス」
郷原佳以+桒山智成+中尾麻伊香+吉本光宏+岡田温司+木下千花
「アポカリプスは失望させる」モーリス・ブランショ|郷原佳以訳
「アポカリプスは(いまなお)失望させる」アレンカ・ジュバンチッチ|髙山花子+髙村峰生訳
「ブロブ、あるいは泡」ペーター・サンディ|吉松覚訳
「人新世と映画のアポカリプス」吉本光宏

◆投稿論文◆
「「言葉」から「身体」へ──J・マッテゾンにおける「声楽優位論」」岡野宏
「「一人称単数」の語りという実験──オーソン・ウェルズのラジオ・ドラマと『宇宙戦争』」川﨑佳哉
「武満徹《閉じた眼》におけるモティーフの操作と「夢」の美学」原塁
「ベルクソン『物質と記憶』の哲学的自我──イマージュと〈私〉」福尾匠

◆書評+ブックガイド◆
「生活の総合的構成──河村彩『ロシア構成主義──生活と造形の組織学』書評」本田晃子
「『ドキュマン』を〈歴史〉から読む──酒井健『バタイユと芸術──アルテラシオンの思想』書評」大池惣太郎
「声の群れのドラマとして──須藤健太郎『評伝ジャン・ユスターシュ──映画は人生のように』書評」三浦哲哉
「そのまなざしを翻訳しなければならない──田中祐理子『病む、生きる、身体の歴史──近代病理学の哲学』書評」大橋完太郎
「美術史の建築家──古川萌『ジョルジョ・ヴァザーリと美術家の顕彰──16世紀後半フィレンツェにおける記憶のパトロネージ』書評」田中純
「写真に憑かれた写真論──前川修『イメージを逆撫でする──写真論講義 理論編』書評」林田新
「物質的パースペクティヴィズム──荒川徹『ドナルド・ジャッド──風景とミニマリズム』書評」平倉圭
「身体の狂気と言語の狂気──平倉圭『かたちは思考する──芸術制作の分析』書評」千葉雅也