日時:2006年7月2日(日) 13:00-15:00
会場:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3

・イコンと視覚像――パーヴェル・フロレンスキイのイメージ論/貝澤哉(早稲田大学)
・時の抜け道――ツェラーンからマンデリシタームへ/斉藤毅(電気通信大学)
・機械的なものと有機的なものをめぐって――1920年代ソ連における美術教育の試み/江村公(大阪大谷大学)

【司会】番場俊(新潟大学)


ロシアからの声は、表象をめぐる思考に新たな光を当てることができるだろうか。ロシアの表象文化論は、西欧の外部=無意識として安易に消費されるロシア像を批判することから始まらなければならない。そのうえで、なおも残る「ロシア的なもの」の特異性とはなにか。イメージの物質性・身体性をけっして手放すことなく、西洋的な表象/上演の舞台を出現/生産の現場へと変えてしまったロシアの芸術家・思想家たちを再検討する。(パネル構成:番場俊)