学会誌『表象』

特集:ポストヒューマン
表象文化論学会=発行、月曜社=発売
本体価格1,800円、ISBN:978-4-901477-62-8
2008年3月31日発行

目次:

◆巻頭言◆
「「人間以後」の世界」松浦寿輝

◆特集◆ポストヒューマン  
インタビュー「可塑性のポストヒューマンな未来──再生医療から死の欲動へ」カトリーヌ・マラブー(聞き手=門林岳史+西山達也)
共同討議「ポストヒューマニズムの余白に──リダンダンシー、ハビトゥス、偶発性」北野圭介+坂元伝+佐藤良明+リピット水田堯+山内志朗
翻訳「ヴァーチャルな身体と明滅するシニフィアン」キャサリン・ヘイルズ(訳=滝浪佑紀)
ブックガイド「サイボーグ/メディア/エンボディメント/フェミニズム/動物」

◆投稿論文◆
「無対象都市──イワン・レオニドフのマグニトゴルスク・プロジェクトをめぐって」本田晃子
「ファシズムとモダニズムのアポリア──ボッタイとヴェントゥーリの芸術戦略」鯖江秀樹
「中国のモダニズム絵画と「ローカルカラー」──一九三〇年代東京での李仲生のシュルレアリスム作品をめぐって」呉孟晋
「追悼の政治──ジャック=ルイ・ダヴィッド《マラーの死》について」阿部成樹
「ヴィンチェンツォ・ガリレイのモノディ実験作品をめぐって──ダンテ・ラメント・ジェンダー」岡部宗吉
「作劇と情熱──水木洋子の『浮雲』脚色」大久保清朗
「冒険は生を何処へ投げるのか──リルケが求めるハイデガーの読み」串田純一
「輪郭を救うこと、文字通りになること──ジル・ドゥルーズの美学と哲学における超越論的変形をめぐって」千葉雅也

◆書評+ブックガイド◆
「複製技術という問題と高級・大衆芸術としての映画──竹峰義和『アドルノ、複製技術へのまなざし』」長谷正人
「「アングル」と「運動」──コリン・マッケイブ『ゴダール伝』」畠山宗明