編著/共著
図6 建築と都市の軸・対称
東海教育研究所
2025年3月
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本書は、図研究会による〈図シリーズ〉の6冊目であり、主に建築・都市計画・デザイン・美術を学ぶ学生のために執筆されたレファレンス集である。
B5で統一された本シリーズは、建築と都市における〈軸・対称〉を見やすく表現するため、計算ドリルのような縦使いの紙面構成となっている。見開き2ページごとにテーマを定め、類似する二つの図面を見比べながら、スケールごとの差異と類似を議論している。
本書は、建築や都市を学ぶ際の、参照を見開きで考えることで、本というメディウムにならではの、紙面構成となっている。たとえば、伊勢神宮と出雲大社を同一スケールで並べたとき、どんなことが起こるだろうか?アルド・ロッシの美術館に先行する、磯崎新の横尾忠則美術館と関係は?夏至の日の日没と冬至の日の出が作り出す直線はヴィラ・アドリアーナのどこに反映されているのだろうか。
ある意味で、<類推>の実験集である。
読者それぞれの体験に委ねられた<軸・対称>を見つけ出せるなら、幸甚である。