編著/共著

森有礼、小原文衛(編著)

社河内友里塚田幸光、ほか(著)

路と異界の英語圏文学

大阪教育図書株式会社
2018年1月
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トランスアトランティックな英語圏地域において、「路」は何処に接続し、「異界」は如何なる意味を持ちうるだろうか。英国、米国、そしてカリブ。新大陸の発見とそれに続く植民と開発の歴史は、複数の文化を生成し、そこに排除と包摂の物語を刻む。北米のロード・ナラティブから、カリブ植民地の異界まで、文化・文明の衝突は、それだけに語る価値があるだろう。

本書は、3つのカテゴリー、10の視座から、トランスアトランティックな「路」と「異界」の交差を見る。第1部では、森有礼(フォークナー)、小原文衛(ベトナム戦争とトラウマ)、土屋陽子(ドライサー)、社河内友里(ビート文化)、塚田幸光(ヴェンダース)、クリストファー・J・アームストロング(カナダ文化)が、北米の路と異界を議論する。第2部では細川美苗(メアリ・シェリー)と矢次綾(ディケンズ)が、19世紀の路と異界を論じ、第3部では小林英里(ウナ・マーソン)と杉浦清文(アール・ラヴレイス)がカリブ海に視点を移し、第三世界、或いは植民地主義的な路と異界を切り取る。異界を巡るロード・ナラティブとは、文学・文化研究の新しい可能性であるはずだ。

(塚田幸光)

広報委員長:横山太郎
広報委員:柿並良佑、白井史人、利根川由奈、原瑠璃彦、増田展大
デザイン:加藤賢策(ラボラトリーズ)・SETENV
2018年6月22日 発行