2022年11月12日(土)
午前10:00-12:00

  • 組積研WS──ブロック玩具で探究する「都市の建築」の表象

谷田部僚太(東京都市大学)
高橋尚弥(東京都市大学)
柏崎健汰(東京都市大学)
司会:片桐悠自(東京都市大学)
コメンテーター:小見山陽介(京都大学)


 本ワークショップ(以下WSと表記)は、ブロック玩具(レゴ®ブロック)を用いた制作ワークショップを行う。まず、建築を抽象化した小型の立体ブロック模型を作成する。そして、参加者同士での意見交換ののち、自らの造形意図を記述することで、個人が持つ造形イメージ(=潜在的な認識)を他者と共有する。

 具体的には、「都市の建築」をモチーフとして、以下のような2回の連続したワークショップを行う(各回45分程度)。

  1. あなたのイメージするビル群や一般住宅を抽象化して、ブロック玩具を使い立体で表してください。またどこに重点を置いたか等文章で補足してください。さらに、制作後、他の参加者の意見交換を通じて、気づいたことを記述してください。
  2. 自邸のイメージを同じブロック玩具で抽象化し、できた作品を文章で説明してください。特に何を重視したのかを書き出してください。さらに、制作後、他の参加者の意見交換を通じて、気づいたことを記述してください。

 本WSの目的は、最初から言語表象として抽象化された建築から要素を抽出し、「アブストラクト・アーキテクチャー」(以下AAと表記)概念の具体的な相貌が浮かび上がることを期待したい。AAは、登壇予定者らが2021年より行ってきた自主ゼミナール「組積研」として、検討している仮説である。いわば、建築の認知における“三次元のシェマ”であり、集団で共有されるイメージもあれば、個人によって大きく異なるイメージが付帯することも考えられる。

 流れとしては、まず、登壇予定者による冒頭での話題提供+内容説明(15分)を行う。

内容としては以下を予定している。

  • 「アブストラクト・アーキテクチャー」(片桐, 3分, 冒頭説明)
  • 「建築教育における模型という問題系」(高橋+柏崎, 5分, 話題提供)
  • 「ブロック玩具を用いた“都市の建築”の可能性」(谷田部, 10分, WS説明)