編著/共著

猪熊弘子、國分功一郎、ブレイディみかこ(共著)
國分はな(装画)

保育園を呼ぶ声が聞こえる

太田出版
2017年6月
複数名による共(編/訳)著の場合、会員の方のお名前にアイコン()を表示しています。人数が多い場合には会員の方のお名前のみ記し、「(ほか)」と示します。ご了承ください。

現在、保育園を巡る議論は喧しい。しかしそうした保育園を巡る議論では、預ける側の都合ばかりが論じられてはいないか?──本書に参加した三人が共通して抱く問題意識とはこれである。いまの議論には「子どもの権利」に対する視点が欠けている。保育園は単なる託児所ではない。保育園は子どもたちの命を守り、その成育と自由と喜びを手助けする機関に他ならない。「子どもには適切な保育を受ける権利がある」。日本の保育事情に精通するジャーナリスト猪熊弘子氏、イギリスで保育士として働きながら、エッセイスト・ライターとしてイギリス社会・日本社会を鋭く論じるブレイディみかこ氏、哲学研究者でありながら、自身の育児経験や海外経験をもとに保育についても発言を続けてきた國分の三人の論客が熱く語り合う全く新しい保育論!

(國分功一郎)

広報委員長:横山太郎
広報委員:江口正登、柿並良佑、利根川由奈、増田展大
デザイン:加藤賢策(ラボラトリーズ)・SETENV
2017年11月11日 発行