15:30-17:00

【ゲスト】
・山村浩二(アニメーション作家・東京藝術大学)

聞き手:土居伸彰(東京造形大学)

スクリーニング&トーク:ひとりの声が伝わる──山村浩二『マイブリッジの糸』をめぐって

過ぎゆく時間を捉え、その姿をまじまじと眺めることができるようになったとき、人類の世界認識はいかに変容したのか? 時間の主題をくり返し扱ってきた山村浩二が、新作においてエドワード・マイブリッジを取り上げることで思考したのは、映像文化と人間の知覚との関係性である。アニメーションの誕生・隆盛もまた、なにかを変えてしまっただろうか? テレビや劇場用長編を中心とした商業アニメーション作品の及ぼす力については今日さまざまな形で論じられつつある。だが、そういった主要な形態に比べ、密やかに作られつづけている短編アニメーションについてはどうだろうか? カナダを中心に個人作家の系譜をたどる上映とトークを通じて、アニメーションが短編というフォーマットによってなにを語り、どのような世界観を切り開いてきたのかを明らかにする。

〈上映作品〉 山村浩二『マイブリッジの糸』(2011年)ほか
協力:ジェネオン・ユニバーサル・エンタテインメント